傾聴について(自己実現編)
皆さん、こんばんは。
今日は実家に住んでいる一人暮らしの母と久しぶりに外で食事をしました。
母と外食をするのは久しぶり。年輪を刻んだ笑顔でとても嬉しそうでした。
そんな母も83才、少しずつ老いを感じさせることが増えてきました。
母と話しをしている時は聞こえやすいように、だいぶ声のボリュームを上げます。
おかげで私の喉が鍛えられます。
同じことを二度も、三度も言います。
おかげで忍耐力が鍛えられます。感謝です。
昔の話をよくします。いやほとんどが昔の良かった時代の思い出話です。
その時の母の嬉しそうな顔をみるのが大好きです。
よく亡くなった父の話をします。「父ちゃんと結婚してほんとのよかった。あの人は几帳面で頑固で変わり者で、いつもお前はバカだと」言われたけど、でも私にはいつも優しかった」目を細めうれしそうに話します。
母は古き良き時代にタイプスリップをしています。
その母の話を私は相槌を打ちながら、体を前のめりにして一所懸命に聴きます。
この瞬間は二度と来ない、そう思いながら・・・・。
しばらくすると、母の話が終わります。
母は言います「今日はほんとにお前といい会話ができて良かった。母ちゃんうれしいよ!また、話し相手になっておくれ」
私は「母ちゃんありがとう、おれも久しぶりに母ちゃんとたくさん話せてよかったよ、またたくさん話そうね」
私はずーっと母の話を聴いていただけです。
母はにっこりと嬉しそうに笑いながら、「お前も久しぶりにきたから、ほら、これ小遣いをもっていきなさい、ちょうど年金もらったばかりだから」と、私の手を握りしめ3000円くれました。
私は「いいよ、もう大人なんだから、いらないよ」と言いますが、最後は根負けします。
母ちゃんありがとう。大切につかうからね・・・(涙)
傾聴とはアメリカの心理学者カール・ロジャースが提唱した聞き方です。
【傾聴の効果】
■承認欲求が満たされ、自己肯定感が高まる。
人はだれしも、自分を理解してもらいたいと思っています。私の母の例のように、ほとんどの人が「話を聞く」よりも「自分の話をする」ことの方が好きです。」そうすると、自分のことをわかってもらえたと感じることが出来ます。つまり承認欲求が満たされるわけです。
そして話し相手にわかってもらえたと感じると次に、自己肯定感が高まります。
あなたも誰かに認められた時は嬉しい気持ちが自然に込みあげてきませんか。
人はだれしも認められたいと欲求をもっています。アメリカの心理学者ウィリアムマズローの欲求五段階説にも承認欲求段階があります。人間の自然の感情ですね。
■感情がはっきりして、積極的になれる。
共感して相手の話を聞き相手の気持ちをくみとって、その言葉を伝えるとだんだん相手は自分の感情を明確につかむようになってきます。何となくもやもやしている、落ち込んでいるという感情が整理されてきます。つまり客観視できるようになります。
その感情を相手に聴いてもらうことにより、感情の浄化(カタルシス)が起き、だんだん自己肯定的になり、積極的感情が芽生え、ストレスに強い体質になります。
以上、今日は傾聴について少しまとめてみました。
皆さんの参考になれたらうれしいです。
いつも自分を成長させたいと思っているあなた。
そんなあなたを陰ながらいつも応援しています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
心より感謝いたします。